Genius 1 Lesson 6 単語の意味&本文和訳 保存倉庫
Lesson 6
Magic and the Brain
マジックと脳
Part 1
scientist 科学者
look into ~ ~を調べる
seriously 真剣に、本気で
technique 技術
brain 脳
human 人間の
attention 注意
awareness 気づいていること、知っていること、認識、意識
control 操作する、コントロールする
audience 見ている人、観客、観衆
be aware of ~ ~に気づいている
create 作り出す
illusion 思い違い、幻想、錯覚
reality 現実
trick トリック、だます
occur 起こる
pay attention to ~ ~に注意を払う
final 最後の
effect 結果、効果
method 方法
secret 秘密
behind ~ ~の後ろに
direct A away from B AをBからそらす
draw A away from B AをBから引き離す
direct A to B AをBに向ける
in fact 実際
not ~ at all まったく~ない
科学者はマジシャンの(駆使する)技術について真剣に調べ始めています。脳がどのように働くのかをもっとよく理解するのに、マジックは役立つかもしれません。マジックが何か人間の注意や意識に関するものを教えてくれるからです。
マジシャンは、お客さんが見ている物を操作します。お客さんが気づいている物と気づいていない物をコントロールします。マジシャンは、現実についての勘違いを作り出します。脳は勘違いが起こる場所ですから、マジックでは、見ている人は自分自身の脳にだまされます。
見ている人は最後の「結果」に注意を払います。マジシャンは、人が見ている物を操作するために2つの技術のうちの(どちらか)1つを使いますから、見ている人は「方法」、すなわち、結果の背後にある秘密に注意を払いません。1つ目の技術は、お客さんの目を方法からそらすことです。もう1つの技術は、お客さんの目を他の所に向けないで、方法から注意を引き離すことです。実際、お客さんは方法を見ているのかもしれませんが、方法にまったく気づいていないのかもしれないのです。
Part 2
clever 賢い、利口な、巧妙な
recognize 認める
at least 少なくとも
notice 気づく
scene 場面、光景
expect 予想する、予期する
unexpected 予想しなかった、予期せぬ
fail to ― ―するのに失敗する・し損なう
simply ただ単に
at any one time いつでも
instead その代わりに、むしろ
compare 比較する
state 状態、述べる
go unnoticed 気づかれないですむ
take place 起こる
moment 瞬間
interruption 妨害、中断
such as ~ ~のような
2つ目の方法はもっと巧妙な技術です。科学は、この技術には少なくとも2種類あることに気づいています。「変化の見落とし」では、ある場面についての何かあるものが、以前のそのものの様子とは違っていることに人は気づきません。変化は予想されているかもしれませんし、予想されていないかもしれません。しかし、大切な点は、いつでも場面をただ見ているだけでは、人は変化に気づけないということです。ただ眺める代わりに、「前」と「後」の2つの状態を比較しなければいけません。
もし素早い目の動きのような瞬間的な注意の中断のときに(→目を速く動かすような、一瞬、注意が途絶えるときに)大きな変化が起きると、ある場面でたとえ大きな変化であっても、気づかれないですむことを示している研究がたくさんあります。
CHANGE BLINDNESS
変化の見落とし
keep 人 from ― ing 人が―するのを妨げる
predict 予言する
choice 選択
~ % of the time ~%の割合で
card トランプのカード
pick 選ぶ、摘み取る
page ページ
自分の心を読まれないように!
98%の確率で君が選んだものを予言できます。
1. 下の6枚のトランプのカードを見てください。1枚を選んで、それを覚えてください。
2. 忘れないように数回そのカード(の名前)を言ってください。覚えた後は、右の目の中から1つ選んでください。それから、75ページを開いてください。
Part 3
object 物、物体
in front of ~ ~の前で
classic 典型的な、古典的な、名高い
count 数える
ignore 無視する
concentrate on ~ ~に集中する
gorilla ゴリラ
suit ひとそろいの服
a person in a gorilla suit ゴリラの着ぐるみを着た人
walk across ~ ~を歩いて横切る
miss ― ing ―し損なう
distract そらす、悩ませる
(残ったもう1種類の)「不注意による見落とし」では、前と後とを比較する必要はありません。その代わり、人は目の前にある、予想していなかったものに気づけないのです。典型的な例では、3人のバスケットボール選手が、他の3人の選手から出されたパスは無視しながら、先の3人(のチーム)の間で何回パスをしたのか、被験者は数えなければいけませんでした。被験者は(パスの回数を)数えるのに集中していたために、被験者のうちの半数は、ゴリラの着ぐるみを着た人が部屋を歩いて横切ったことに気がつきませんでした。これが「不注意による見落とし」が作り出された瞬間です。回数を数えることが被験者の注意をそらせて、被験者はゴリラを見損ねたに違いありません。
INATTENTIONAL BLINDNESS
不注意による見落とし
produce 作り出す、取り出す、見せる、提示する
(本文では、マジックのシーンですから produce coins は「どこからともなくコインを取り出す」という意味です。同意表現に pull coins out of thin air があります)
pretend to ― ―するふりをする
coin コイン、硬貨
throw A into B AをBの中に投げる
bucket バケツ
secretly 秘密にして、知られないで
in each hand どちらの手にも
empty 空っぽの
five more times あと5回
guess 推理する、推測する
wonder how ~ どのようにして~なのか不思議に思う
hold 保つ、持つ
Here’s ~ ここに~があります
コインがどこからともなく出てくる
マジシャンが右手でコインを12枚どこからともなく取り出して、その12枚のコインをバケツに投げ込むふりをします。しかし、マジシャンはコッソリと、どちらの手にもコインを6枚ずつ持っています。
1. 「この空っぽのバケツの中をご覧ください。(次に)右手を見てください」
1枚のコインがどこからともなく出てきています。マジシャンはそのコインをバケツの中に投げ込むふりをしますが、左手からコインを落とすのです。
2. 「もっとたくさんコインを取り出して、バケツの中に放り込みますよ」
3. マジシャンはあと5回同じことを繰り返します。
4. 「バケツの中にコインが何枚あるかわかりますか?」と言って、マジシャンは突然バケツの中に右手から5枚のコインを落とします。みんなどうやって、マジシャンが右手にコインを11枚持っていられたのか不思議に思います。
5. 「もう1度、右手を見てください。ここに最後のコインがあります」
6. マジシャンはバケツから11枚のコインを放り投げ、「こんなにもたくさんのコインがどのようにして、どこからともなく出てきたのかわかりますか?」と聞きます。
Part 4
surprisingly 驚くべきことに
tend to ― ―する傾向がある、―しがち
easily 簡単に
trick 人 into ― ing 人をだまして―させる
accept 受け入れる
suggest 提案する、暗示する
clearly はっきりと
state はっきりと示す・述べる
in order to ― ―するために
psychologist 心理学者
develop 開発する
present 提出する、提示する
pair 2つ1で組のもの、ペア
pairs of ~ ~のペアたち、2枚1組の何組かの~
ask 人 to ― 人に―するようにお願いする
in each pair どのペアにも
image 映像、画像
turn ~ face down ~を裏返しにする、~を伏せる
be supposed to ― ―すべき
explanation 説明
phenomenon 現象
justify 正当化する
take time 時間がかかる
anything near ~ 何か~に近いようなもの
have anything near a full understanding of ~ ~を完全に理解することに何か近いものを持つ→~をほぼ完璧に理解する
further さらなる
solve 解決する、解く
mystery 神秘、不可思議、秘密、謎
驚くべきことに、人ははっきりと示されている物よりも、暗示されているだけの物を受け入れさせられるように、だまされる傾向があります(→人は簡単にだまされてしまい、はっきり示されている物よりも、暗示されているだけの物を受け入れがちです)。
脳を研究するために、心理学者のグループはマジックを使う方法を開発しました。グループは2枚1組の写真を何組か提示し(a)、どの組からも好きな方の写真を(1枚)選ぶようにお願いしました(b)。それから、心理学者は2枚の写真を裏返しにして、被験者に気づかれないように、1枚の写真ともう1枚の写真を取り換えました(c)。
自分が選んだ写真であるはずの物だけれども、実際は、自分が選んだ写真ではない物をもう1度、被験者が見せられて(d)、なぜこっちの写真が好きなのか理由を述べるようにお願いされたときに、被験者の70%を超える人が説明をしました。この現象は「選択についての誤認識」と呼ばれています。被験者が選んだということを暗示することによって、心理学者は、被験者が自分の行った選択を――(実際は)選んでいなかった選択でさえ――どのようにして正当化するのかを研究することができました。
脳がどのように働いているのか、私たちはたった今、理解し始めたところです。脳の機能をほぼ完璧に理解するまでには、時間がかかることでしょう。しかし、さらなる研究が、ヒトの脳の神秘のうちのいくつかを解明するのに役立つでしょう(→研究がさらに進めば、ヒトの脳の秘密の一部が解き明かされることでしょう)。
I Read Your Mind
君の心を読みます
remove 取り除く
correctly 正確に
compare A with B AとBを比較する
experience 経験する
下のカードを見てください。君の選んだカードが取り除かれています! 私はうまく推理できていましたか? もし私がどのようにやったのか知りたいなら、さらに読み進めてください。
71ページの6枚のカードを見てください。このページの5枚のカードと比べてみてください。何が違うでしょうか? 目を1つ選ぶことが、君の注意をそらすことになったのかもしれません。君は変化の見落としを経験したことになります。
Magic and the Brain
マジックと脳
Part 1
scientist 科学者
look into ~ ~を調べる
seriously 真剣に、本気で
technique 技術
brain 脳
human 人間の
attention 注意
awareness 気づいていること、知っていること、認識、意識
control 操作する、コントロールする
audience 見ている人、観客、観衆
be aware of ~ ~に気づいている
create 作り出す
illusion 思い違い、幻想、錯覚
reality 現実
trick トリック、だます
occur 起こる
pay attention to ~ ~に注意を払う
final 最後の
effect 結果、効果
method 方法
secret 秘密
behind ~ ~の後ろに
direct A away from B AをBからそらす
draw A away from B AをBから引き離す
direct A to B AをBに向ける
in fact 実際
not ~ at all まったく~ない
科学者はマジシャンの(駆使する)技術について真剣に調べ始めています。脳がどのように働くのかをもっとよく理解するのに、マジックは役立つかもしれません。マジックが何か人間の注意や意識に関するものを教えてくれるからです。
マジシャンは、お客さんが見ている物を操作します。お客さんが気づいている物と気づいていない物をコントロールします。マジシャンは、現実についての勘違いを作り出します。脳は勘違いが起こる場所ですから、マジックでは、見ている人は自分自身の脳にだまされます。
見ている人は最後の「結果」に注意を払います。マジシャンは、人が見ている物を操作するために2つの技術のうちの(どちらか)1つを使いますから、見ている人は「方法」、すなわち、結果の背後にある秘密に注意を払いません。1つ目の技術は、お客さんの目を方法からそらすことです。もう1つの技術は、お客さんの目を他の所に向けないで、方法から注意を引き離すことです。実際、お客さんは方法を見ているのかもしれませんが、方法にまったく気づいていないのかもしれないのです。
Part 2
clever 賢い、利口な、巧妙な
recognize 認める
at least 少なくとも
notice 気づく
scene 場面、光景
expect 予想する、予期する
unexpected 予想しなかった、予期せぬ
fail to ― ―するのに失敗する・し損なう
simply ただ単に
at any one time いつでも
instead その代わりに、むしろ
compare 比較する
state 状態、述べる
go unnoticed 気づかれないですむ
take place 起こる
moment 瞬間
interruption 妨害、中断
such as ~ ~のような
2つ目の方法はもっと巧妙な技術です。科学は、この技術には少なくとも2種類あることに気づいています。「変化の見落とし」では、ある場面についての何かあるものが、以前のそのものの様子とは違っていることに人は気づきません。変化は予想されているかもしれませんし、予想されていないかもしれません。しかし、大切な点は、いつでも場面をただ見ているだけでは、人は変化に気づけないということです。ただ眺める代わりに、「前」と「後」の2つの状態を比較しなければいけません。
もし素早い目の動きのような瞬間的な注意の中断のときに(→目を速く動かすような、一瞬、注意が途絶えるときに)大きな変化が起きると、ある場面でたとえ大きな変化であっても、気づかれないですむことを示している研究がたくさんあります。
CHANGE BLINDNESS
変化の見落とし
keep 人 from ― ing 人が―するのを妨げる
predict 予言する
choice 選択
~ % of the time ~%の割合で
card トランプのカード
pick 選ぶ、摘み取る
page ページ
自分の心を読まれないように!
98%の確率で君が選んだものを予言できます。
1. 下の6枚のトランプのカードを見てください。1枚を選んで、それを覚えてください。
2. 忘れないように数回そのカード(の名前)を言ってください。覚えた後は、右の目の中から1つ選んでください。それから、75ページを開いてください。
Part 3
object 物、物体
in front of ~ ~の前で
classic 典型的な、古典的な、名高い
count 数える
ignore 無視する
concentrate on ~ ~に集中する
gorilla ゴリラ
suit ひとそろいの服
a person in a gorilla suit ゴリラの着ぐるみを着た人
walk across ~ ~を歩いて横切る
miss ― ing ―し損なう
distract そらす、悩ませる
(残ったもう1種類の)「不注意による見落とし」では、前と後とを比較する必要はありません。その代わり、人は目の前にある、予想していなかったものに気づけないのです。典型的な例では、3人のバスケットボール選手が、他の3人の選手から出されたパスは無視しながら、先の3人(のチーム)の間で何回パスをしたのか、被験者は数えなければいけませんでした。被験者は(パスの回数を)数えるのに集中していたために、被験者のうちの半数は、ゴリラの着ぐるみを着た人が部屋を歩いて横切ったことに気がつきませんでした。これが「不注意による見落とし」が作り出された瞬間です。回数を数えることが被験者の注意をそらせて、被験者はゴリラを見損ねたに違いありません。
INATTENTIONAL BLINDNESS
不注意による見落とし
produce 作り出す、取り出す、見せる、提示する
(本文では、マジックのシーンですから produce coins は「どこからともなくコインを取り出す」という意味です。同意表現に pull coins out of thin air があります)
pretend to ― ―するふりをする
coin コイン、硬貨
throw A into B AをBの中に投げる
bucket バケツ
secretly 秘密にして、知られないで
in each hand どちらの手にも
empty 空っぽの
five more times あと5回
guess 推理する、推測する
wonder how ~ どのようにして~なのか不思議に思う
hold 保つ、持つ
Here’s ~ ここに~があります
コインがどこからともなく出てくる
マジシャンが右手でコインを12枚どこからともなく取り出して、その12枚のコインをバケツに投げ込むふりをします。しかし、マジシャンはコッソリと、どちらの手にもコインを6枚ずつ持っています。
1. 「この空っぽのバケツの中をご覧ください。(次に)右手を見てください」
1枚のコインがどこからともなく出てきています。マジシャンはそのコインをバケツの中に投げ込むふりをしますが、左手からコインを落とすのです。
2. 「もっとたくさんコインを取り出して、バケツの中に放り込みますよ」
3. マジシャンはあと5回同じことを繰り返します。
4. 「バケツの中にコインが何枚あるかわかりますか?」と言って、マジシャンは突然バケツの中に右手から5枚のコインを落とします。みんなどうやって、マジシャンが右手にコインを11枚持っていられたのか不思議に思います。
5. 「もう1度、右手を見てください。ここに最後のコインがあります」
6. マジシャンはバケツから11枚のコインを放り投げ、「こんなにもたくさんのコインがどのようにして、どこからともなく出てきたのかわかりますか?」と聞きます。
Part 4
surprisingly 驚くべきことに
tend to ― ―する傾向がある、―しがち
easily 簡単に
trick 人 into ― ing 人をだまして―させる
accept 受け入れる
suggest 提案する、暗示する
clearly はっきりと
state はっきりと示す・述べる
in order to ― ―するために
psychologist 心理学者
develop 開発する
present 提出する、提示する
pair 2つ1で組のもの、ペア
pairs of ~ ~のペアたち、2枚1組の何組かの~
ask 人 to ― 人に―するようにお願いする
in each pair どのペアにも
image 映像、画像
turn ~ face down ~を裏返しにする、~を伏せる
be supposed to ― ―すべき
explanation 説明
phenomenon 現象
justify 正当化する
take time 時間がかかる
anything near ~ 何か~に近いようなもの
have anything near a full understanding of ~ ~を完全に理解することに何か近いものを持つ→~をほぼ完璧に理解する
further さらなる
solve 解決する、解く
mystery 神秘、不可思議、秘密、謎
驚くべきことに、人ははっきりと示されている物よりも、暗示されているだけの物を受け入れさせられるように、だまされる傾向があります(→人は簡単にだまされてしまい、はっきり示されている物よりも、暗示されているだけの物を受け入れがちです)。
脳を研究するために、心理学者のグループはマジックを使う方法を開発しました。グループは2枚1組の写真を何組か提示し(a)、どの組からも好きな方の写真を(1枚)選ぶようにお願いしました(b)。それから、心理学者は2枚の写真を裏返しにして、被験者に気づかれないように、1枚の写真ともう1枚の写真を取り換えました(c)。
自分が選んだ写真であるはずの物だけれども、実際は、自分が選んだ写真ではない物をもう1度、被験者が見せられて(d)、なぜこっちの写真が好きなのか理由を述べるようにお願いされたときに、被験者の70%を超える人が説明をしました。この現象は「選択についての誤認識」と呼ばれています。被験者が選んだということを暗示することによって、心理学者は、被験者が自分の行った選択を――(実際は)選んでいなかった選択でさえ――どのようにして正当化するのかを研究することができました。
脳がどのように働いているのか、私たちはたった今、理解し始めたところです。脳の機能をほぼ完璧に理解するまでには、時間がかかることでしょう。しかし、さらなる研究が、ヒトの脳の神秘のうちのいくつかを解明するのに役立つでしょう(→研究がさらに進めば、ヒトの脳の秘密の一部が解き明かされることでしょう)。
I Read Your Mind
君の心を読みます
remove 取り除く
correctly 正確に
compare A with B AとBを比較する
experience 経験する
下のカードを見てください。君の選んだカードが取り除かれています! 私はうまく推理できていましたか? もし私がどのようにやったのか知りたいなら、さらに読み進めてください。
71ページの6枚のカードを見てください。このページの5枚のカードと比べてみてください。何が違うでしょうか? 目を1つ選ぶことが、君の注意をそらすことになったのかもしれません。君は変化の見落としを経験したことになります。
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