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Lesson 9

Coffee and Fair Trade
コーヒーとフェアトレード

Part 1

a number of ~ かなりの数の~
huge  莫大な
at the end of ~  ~が終わると
average 平均、通常の
consume 消費する
approximately   約~、およそ~

highly 高く、高度に、非常に
begin with ~   ~から始まる
wandering  遊牧の、定住地を持たない、放浪する
Muslim  イスラム教徒
goatherd  ヤギ飼い 
a wandering Muslim goatherd ある・1人のイスラム教徒の遊牧のヤギ飼い
goat ヤギ
mysterious 神秘的な、謎の、不可解な
berry  (小麦・コーヒーなどの)実、ベリー(イチゴなどの核のない食用小果実)
make noise  騒ぎ立てる、音を立てる
wonder why ~   なぜ~だろうかと不思議に思う
taste  味わう、食べてみる
character 性格
tiredness  疲れ
go away  立ち去る、消える
stimulate 刺激する

since then  そのとき以来
spread‐spread‐spread 広がる、広まる
trade  貿易する、取引する、売買する

product  生産物、製品
millions of ~  何百万もの~
industry   産業
process  加工する、処理する
account for ~   ~を占める
nearly ほとんど~、もう少しで~
total  合計、総計(の)
net exports 純輸出高
tropical 熱帯の
represent  表す、象徴する
serious 深刻な、まじめな
developing country 発展途上国
face 直面する


世界中でとても多くの人がコーヒーを飲みます。普通の1日が終わると、約25億杯のコーヒーが消費されていることになります。

このとても人気のある飲み物は、1人のイスラム教徒の遊牧のヤギ飼いから始まったと言われています。ある日、エチオピアの村で疲れて眠りにつこうとしていました。飼っていたヤギたちが不思議な実を食べて、騒がしくし始めました。一晩中興奮していました。ヤギ飼いは、なぜこんなにうるさいのか不思議に思い、自分でその実を食べてみました。すると突然、性格が変わりました。疲れが吹っ飛んだのです。この実には何か刺激するものがあると気づきました。そして、この実を家に持ち帰りました。

それ以来ずっと、コーヒーは世界中に広まって(図1)、世界で一番取引される生産物の1つになっています。世界中で何百万人もの人がコーヒー産業で働いていて、コーヒーの栽培、加工、取引をしています。コーヒーは、ブラジル、コロンビア、ベトナム、インドネシア、エチオピア、インド、メキシコのような熱帯の国々の合計純輸出高の半分近くを占めています。

しかし、コーヒーは発展途上国が今日、抱える深刻な問題も表しています。


Part 2

frequent 頻繁な、度々の
price 価格
raw 生の、未加工の
bean 豆
although ~  ~だけれども
fall to ~  ~に下落する
due to ~  ~のせいで
overproduction  生産過剰、過剰生産
consume  消費する
remain  ~のままである

international 国際的な
chain  チェーン、鎖、連鎖
gain 得る
drop 下落
less than ~ ~より少ない
cost  コスト、費用
force A into B   AにBを強いる
cycle  循環、連鎖
poverty  貧困
debt  借金、負債
no longer ~  もはや~ない
nor A and B   AもBも~ない
medicine 薬
have no choice but to ―  ―する以外に選択の余地がない、―せざるをえない
field  農園、畑

note 注目する
consumer 消費者
developed country 先進国
surprising 驚くべき、意外な
processor 加工業者
fairness  公平、公正、公正な取引
retailer 小売業者

possible 可能な、できる
solution 解決策
crisis 危機
call for ~  ~を求める
internationally‐agreed 国際的に合意された
at least 少なくとも
pound  ポンド(1ポンド=0.4536kg)
per pound 1ポンド当たり、1ポンドにつき
double  2倍


コーヒー産業にとって一番大きな問題は、生豆(「なままめ」または「きまめ」と読みます)の頻繁な価格変動(→価格変動の激しさ)です。2001年に過剰生産のために生豆の価格は(史上)最安値レベルにまで落ち込みましたが、消費国で加工された製品(訳者注:焙煎豆のことか飲み物のコーヒーのことか不明です)に支払われる価格はほぼ同じままになっていました。

豊かな国家の大きな国際食品会社とコーヒー・チェーンが価格の下落から大きな利益を得ている一方で、多くの零細コーヒー農家は生産コストにも満たない豆への対価を受け取り、貧困と負債の(悪)循環を余儀なくされています。もはや子供たちを学校に送り出せない農家や、これ以上、医薬品にも食べ物にもお金を払えない農家があります。中にはコーヒー栽培地を手放さざるをえない農家さえ出ています。

こうした農家が受け取るお金は、先進国で消費者に対する(→消費者が支払う)コーヒー全体の価格の3%未満にすぎません。意外にも90%は豊かな国々のコーヒー加工業者や小売業者に行くのです(図2)。

この危機を解決できる方法が「フェアトレード」です。1ポンド当たり最低1ドルの国際的に合意されたコーヒー価格を要求する人もいます。この価格は史上最低価格の約2倍です。


Part 3

be about ― ing   ―することです
in a way ある方法で、ある意味
morally  道徳的に、道義上
minimum 最小、最低の
wage 賃金
make sure that ~  確実に~する、必ず~する
damage ダメージを与える、損なう

even though ~ たとえ~としても
have been around for ~  ~の間活躍・活動してきている、~の歴史がある
label  分類する、認証する、ラベルを貼る、ラベル
Netherlands オランダ
various  さまざまな
including ~  (前置詞)~を含む
meet standards   基準に合致する、基準を満たす

as for ~  ~に関しては
certify  認定する
organic  有機栽培の
extra 余分な、さらなる
add  追加する、付け加える
as well  同様に、その上
investment  投資


フェアトレードは、道徳的に正しい方法で品物を作り、買い、売ることに関わりがあります。フェアトレードは最低賃金に関してだけではなく、働く人たちが良い労働条件を持つことと、環境がその品物を作ることでダメージを受けていないことを保証することにも関係があります。

フェアトレードの概念(自体)は40年以上もの間あったのですが、ラベル計画は1980年代後半まで始まってはいませんでした(→1980年代後半になって初めて認証計画が始まりました)。実際に、1988年にコーヒーから、すべては始まりました。メキシコ産の最初の「フェアトレード」コーヒーが、オランダのある組織によって「フェアトレード」のラベルが貼られて、オランダ中のスーパーマーケットで売られました。今では、生の果物、花、コメ、砂糖、お茶、スポーツ用ボールを含むさまざまな品物が、国際フェアトレード認証機構(FLO)によって設定された厳しい認定基準を満たせば、フェアトレードのラベルを貼ることができます。

コーヒーに関しては、1ポンド当たり1.25ドルのフェアトレード最低価格を生産者は受け取ります。フェアトレード認定の有機栽培のコーヒーには、1ポンド当たり特別に0.2ドルが追加されます。さらに、1ポンド当たり余分に0.1ドルが追加されます。このお金は共同体レベルでの社会的、経済的投資のために生産者によって使われます。


Part 4

political 政治的な
action 活動、行動
address  取り組む、発言する
issue 事柄、問題
imbalance 不均衡、アンバランス
trading relationships 貿易関係
labor 労働、労働者
child labor 児童労働、児童就労
destruction 破壊

president 大統領
bear responsibility 責任を持つ
well-being  よい生活状態、幸福、福祉
daily  毎日の、日常の
perform  行う、実践する
promote  促進する
Irish アイルランドの
politics  政治学、政治活動
vote 投票する

if ~ be to ―  もし―したいと思うのならば( if の中の be + to 不定詞は、ほぼ want to と同じ意味になります。これがわかっていない先生がかなり多いようですから、注意して覚えるようにしましょう)
last 続く
quality 質
emphasize 強調する
commitment  義務、責務、公約
traditional  従来からの、伝統的な
seek‐sought‐sought 追求する、探し求める
charity  慈善、慈善行為・事業
fairness  公平、公正、公正な取引
not A but B   AではなくB
in a ~ sense  ~の意味で


フェアトレードのラベルのついた商品を買うことによって、発展途上国の人たちがよりよい生活を送ることを誰でも手助けできるのです。買い物は、貿易関係の力の不均衡や、児童労働や、環境破壊のような大切な問題に取り組む政治的な行動になり得るのです。

フィンランドのタルヤ・ハロネン大統領は次のように語っています。「私たちみんなが、世界の福祉に消費者として責任を持たねばなりません。毎日、口にする食べ物の多くは途上国で作られています。ですから、フェアトレード製品は、世界の発展を促進するために、毎日、小さな行動を行うチャンスを皆さんに与えてくれているのです」 アイルランドのロックバンドU2のメンバーのボノは、「買い物は政治行動だ。お金を使う時にはいつでも投票しているんだ」と言っています。

しかし、もしフェアトレードが存続したいと思うのなら(→もしフェアトレードを存続させたいと思うなら)、生産者も責任をもって製品の品質を向上させなければいけません。ニカラグアのコーヒー業界の(ある)指導者は次の点を強調しています。「消費者は(貧しい生産者を)助けるためだけに買ったりはしないということは大切です。消費者が支払う価格は、品質のいいコーヒーに対するものでもあります。フェアトレードのためだけではありません。生産者側の責任、義務とは、1杯のコーヒーが旧来の取引形態のコーヒーよりも良いものであるべきだということです」

追い求められなければいけないのは、慈善行為ではなく、真の意味での公正な取引なのです。

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