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Lesson 3

Nature Technology
自然の技術

Part 1

strive 努力する、励む
strive for ~ ~を求めて・手に入れようと努力する
expend 費やす、使う
pursuit 追い求めること
in one’s pursuit of ~ 人が~を求めて・手に入れようとして
convenient 便利な
rely on A to ― ―するためにAに頼る
modern 現代の
technology (単独のときは)科学技術、(他の言葉とくっついているときは)技術
provide 人 with モノ 人にモノを供給する
whatever ~  どんな~でも

unfortunately 不運なことに
reliance 依存、信頼
result in ~ ~という結果に終わる
consumption 消費
resource 資源
usage 慣習、用法、使用
A as well as B   Bと同様にAも
continual 絶え間ない、しきりに起こる
degradation 悪化、降格、低落
major 大きな、主要な、専攻する
concerning ~  ~に関して、~について
issue 課題、問題
expansion 拡大、発展、拡張
harm 害を与える、害

present 現在の
lifestyle 生活様式、ライフスタイル
lead 人 down ~ 人を~に導く・連れて行く
path 道、小道
spell 意味する、(好ましくない)結果をもたらす、つづる
civilization 文明
paradigm パラダイム(ある時代や分野に特徴的な科学的認識方法のシステム)、理論的枠組み
shift 転換、(交替制の)勤務、変える
paradigm shift パラダイムシフト
(モノの見方を根本的に規定している概念的枠組みが変わること)
lead 人 away from ~ 人を~から遠ざける
intensive 集中的な、激しい
lead 人
toward ~  人を~~に導く・連れて行く
ecosystem 生態系
utilize 利用する
wisdom 英知、知恵
enable 人 to ― 人が―できるようにする
environment‐friendly 環境に優しい

transition 移り変わり、過渡期
encourage 奨励する
achieve 達成する、成就する
device 装置
emerge 出現する
emerge from ~ ~から現れる
close 綿密な、親密な、近い、閉じる
observation 観察
process 過程、手順、変遷、作用
occur in ~  ~で起こる


私たち人間が、幸せな暮らし、すなわち、たくさんの時間と努力を使わないで、いろんなことができる暮らしを求めて努力するのは自然なことです。私たちが簡単で便利な生活を求めて、私たちは、私たちを助けてくれるものであれば何でも私たちに供給してくれる現代の科学技術に依存しています(→簡単で便利な暮らしを手に入れようと、役に立つものは何でも与えてくれる現代の科学技術に頼っています)。不運なことに、この依存は、絶え間ない地球の環境の悪化と同様に、エネルギー消費と天然資源の使用を増やす結果になっています。今日の環境問題に関する主な疑問は、環境を害する人間の活動の拡大を止められるかどうかです。

今のライフスタイルは、文明の終焉をもたらす道を下って行く方向に導いています。今、必要なことはパラダイムのシフトです。現在の資源集約型の暮らしぶりから、生態系を尊重する新たなライフスタイルへと導いてくれる科学技術が必要です。自然の英知を利用することによって、環境に優しいライフスタイルを持てるようにしてくれる新しい科学技術を作りだすことができます。

消費を勧める科学技術から、自然への敬意を払うように勧めてくれる科学技術への転換を図ることは不可能ではありません。もし「自然の技術」、すなわち、自然界で起こっている作用を綿密に観察することから生まれる装置とシステムを開発すれば、達成できます。


Part 2

dwelling 住居、住まい
depend 頼る
depend on A to ― ―するためにAに頼る
electricity 電気
absorb 吸収する
excess 余分の、過度、超過
humidity 湿度、湿気
humidify 加湿する、湿らせる
amazingly 驚いたことに
termite シロアリ
savannah サバンナ
(乾燥した熱帯地方の樹木のまばらな大草原)

spend 時 ― ing 時を―して費やす
decade 10年
enormous 巨大な、莫大な
nest 巣
reach ~に達する
height 高さ
up to ~ 最高~まで
temperature 温度、気温
remain ~のままでいる・留まる
constant 絶え間のない、一定の
exactly 正確に
remind 人 of ~ 人に~を思い出させる
chimney 煙突

function 機能する、役目
function as ~ ~として働く・機能する
ventilator 換気扇・装置
undoubtedly 疑いなく、明らかに
be related to ~ ~に関係している
moist 湿った
underground 地下の、非合法的な、前衛的な
soil 土、土壌
factor 要素、要因
key factor カギとなる要因、重要な要素、ポイント
nanometer ナノメートル(10億分の1m)
material 材料、原料、物質
regulate 規定する、調節する
encase すっぽり包む

microscopic 微細な
hole 穴
crack ひび、亀裂、すき間
abundant 豊富な
earthen 土で出来た、粘土を焼いて作った
feature 特徴
once ~  ひとたび~すると
compact 圧縮する、固める
harden 固くなる、固める
bake 焼く
transform 変形する
transform A into B AをBに変形する
kiln 窯で焼く
ceramic 陶磁器の、セラミックの


余分な湿度を吸収したり、乾いた空気を湿らせるために電気に頼らない住まいを想像してみましょう。驚いたことに、サバンナ地域に住むシロアリは、そのような家を持っています。

シロアリが、最高6・7mの高さに達しうる巨大な巣を作るのに何十年もかかります。巣の外の気温は日中50℃にまで達し、夜間は0℃にまで下がるのですが、内部の気温は30℃で一定しています。こうしたことがどのようにして可能なのか正確にはわかっていませんが、巣が煙突を思い起させる方法で作られていることはわかっています。巣が換気装置として機能することは、地中深くから取って来る湿った土を、シロアリがどのように使うのかに、明らか関係しています。なぜ土を使うことが大切なポイントなのかを理解するために、物質に開いた4~8ナノメートルの大きさの穴が、その物質によって閉じ込められる空気の温度と湿度を調節するということを知っておくことは大切です。

土、すなわち天然の微小な穴とヒビを持つ物質が自然界には豊富にあるのですから、私たちは運がいいのです(→運がいいことに、自然界には土という天然のごく小さな穴とヒビのある物質が豊富にあるのです)。実際、土で出来た壁は、温度と湿度を調節するという土の驚くべき特徴のために、長い間、利用されてきています。不運なことに、現代の家は自然そのままの形で土を使うことはできません。しかし、ひとたび土が圧縮され、固められ、焼かれれば、家の床や壁のための、かまで焼いた陶器製の材料に変わり得るのです。


Part 3

cleanliness きれいさ、清潔、きれい好き
convenience 便利、便利なもの、文明の利器
the only way to A is by B ing Aするための唯一の方法はBすることです
clean きれいにする、掃除する
significant 重大な、意義深い
impact 衝撃、影響、インパクト
environmentally friendly 環境に優しい
cleaner 洗浄剤、清掃係
available 利用できる

the truth is that ~ 真実は~ということです
unfriendly 友情のない、敵対する、不利な、使いやすくない
detergent 洗剤、洗浄剤
more often than not たいてい、よく
surface 表面
collect 集める
dirt 汚れ
easily 簡単に
alone ~だけ

have a look at ~ ~をチョット見てみる
shell 殻、貝殻
snail カタツムリ
emit 出す、放出する
agent 化学薬品、代理人、スパイ
and yet しかし
shiny 輝く
stick to ~ ~にくっつく
dirt 汚物、泥、土、汚れ
grime 汚れ、薄汚さ

relation 関係
texture 材質、生地、歯ごたえ
inspection 詳しい調査
upon inspection of ~ ~の精査で、~を詳しく調べてみると
electron 電子の
microscope 顕微鏡
describe A as B AをBと形容する
microscopic 顕微鏡でしか見えない、非常に小さい、微小な
range 変動する、範囲にわたる、連なる、範囲、山脈
range from A to B AからBまで多岐にわたる、AからBの範囲に及ぶ
as low as ~ ~と同じくらい低い
miniature 小型の、縮小して作られた、縮図
block A from B ing AがBするのを防ぐ
apply 適用する、塗る、付く、注ぐ
penetrate 貫通する
pull ~ away ~を引き離す

further 更なる
research 研究
fully 十分に、完全に、すっかり
resistant 抵抗する
be resistant to ~ ~に抵抗力がある、~に耐える
easy to clean きれいにするのが簡単な
The surface is easy to clean.
その表面は簡単です、きれいにするのが。
→表面をきれいにするのは簡単です。
(この文型はタフ構文と呼ばれています。かなり特殊な形です。主語の the surface は clean の目的語にもなっています。 It is easy to clean the surface. と書き換えることもできます)


最近では、清潔さはなくては生きていけない便利なものになってきています。そして、清潔さを達成する唯一の方法はきれいにすることです。不運なことに、きれいにすることは、環境に重大な影響を与えかねません。環境に優しい洗浄剤が利用できる一方で、悲しいことですが、環境に優しくない、強力な洗剤がよく使われます。汚れを集めない表面を持つ、あるいは水だけで簡単にきれいにできる表面を持つ例が自然界の中で見つけられはしないでしょうか?

答えは Yes です。カタツムリの殻を少し見てみましょう。(カタツムリのために)誰も殻をきれいにはしません。カタツムリは自分で特別な洗剤を放出するわけでもありませんが、しかし、いつも輝くきれいな表面を持っています。これは、泥も、汚れも、雨さえも、何もカタツムリの殻の表面にくっつかないからです。

カタツムリの殻の材質ときれいさの間の関係は何でしょうか? 電子顕微鏡で殻を詳しく調べてみると、微小な山脈だと一番上手に描写されうるものが(→非常に小さい山脈と形容するのが一番わかりやすいようなものが)高さ1mmから数ナノメートルまでの低さに及ぶ範囲で見つけられました。こうした小型の山脈が、実は、汚れが表面にくっつくことをブロックしています。水が付くと、水は表面と汚れの間に侵入し、汚れを引き離します。

さらに研究を進めると、やがては、カタツムリの殻の材質を完全に理解できることでしょう。そうすれば、泥や汚れに耐性があり(泥や汚れが付着しにくく)、簡単にきれいにできる表面を作りだすことが可能になることでしょう。


Part 4

wonder 不思議に思う、驚く
zebra シマウマ
stripe 縞、縞模様
contrast 対照、対比
protect A from B  AをBから守る
aid 援助する、手助けする
aid A in B ing AがBするのを助ける・するのに役に立つ
hide‐hid‐hidden‐hiding 隠れる
predator 捕食者
grass 草原、草
identify 識別する、確認する、コレだと特定する
one another お互いに
at first glance 一見したところでは
benefit 利益、恩恵
namely すなわち

in addition to ~ ~に加えて
mention 述べる、言う
above 上で、先に
examine 調べる、検査する
generate 発生する、生み出す
heat 熱
readily 容易に、たやすく、快く
slight ほんの少し
breeze そよ風、微風、朝飯前
convection 対流
cause 引き起こす、原因になる
allow A to ― Aが―するのを許す
maintain 維持する、主張する
constant 絶え間のない、一定の
comfortable 快適な

huge 巨大な、とても大きい
crossing 交差点、横断歩道
zebra crossing 歩行者優先横断歩道
feel cool 涼しさを感じる
midsummer 真夏
gain 手に入れる
whatever technologies どんな技術でも
understanding of ~  ~を理解する
be based on ~  ~に基づいている
transform A into B AをBに変える・変形する
sustainable 持続できる、持続可能な

billion 10億
repeatedly 繰り返して、何度も
select 選ぶ
consume 消費する
circulate 循環する
accept 受け入れる
wisdom 英知、知恵
favor 恩恵、親切な行為
method 方法
device 装置


なぜシマウマは黒と白の縞模様を持っているのか不思議に思う人もいるかもしれません。その色のコントラストの1つの働きは、シマウマを敵から守ることです。縞模様は実際よりも大きく見せてくれますし、背の高い草に潜む捕食者たちから隠れるのに役立ちます。縞模様はお互いを識別するのにも役立っています。一見すると、縞模様はシマウマにだけ利益があるように思えます。しかし、もう1つ他の種、すなわち人類にも利益を与えてくれる可能性がある縞模様の役割が、1つあるかもしれません。

上に述べた機能に付け加えて、シマウマの縞模様が、風も起こす可能性を調べている研究者もいます。白い縞模様は熱を吸収しませんが、一方、黒い縞模様は熱を容易に吸収します。その結果、わずかな温度変化を引き起こし、シマウマに一定の快適な体温を維持させてくれる(空気の)対流が生じ、この対流によって引き起こされる、わずかなそよ風が吹きます。

もしこれが本当なら、道路上にシマウマのような大きな縞模様の横断歩道を作って、この特徴を利用することができることでしょう。そこでは真夏であっても涼しさを感じることができるかもしれません。

これでもう、自然の技術がどのようなものなのかを理解できています。私たちの社会を持続可能な社会に変えるのに役立つ自然のシステムを注意深く観察することに基づいて作る技術であれば何でも自然の技術なのです。

地球の歴史の45億年にわたって(→45億年にわたる地球の歴史で)、自然は資源を循環させる、とても少ないエネルギーしか消費しない自然の作用を繰り返し選んできています。自然の技術は知恵のこうした贈り物を受け取り、現代の社会で使うことができる、環境に優しい方法と装置を開発することによって恵みを返すように努力しています。

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