Genius 1 Lesson 8 単語の意味&本文和訳 保存倉庫
Lesson 8
Water Crisis
水危機
Part 1
crisis 危機
surface 表面
be covered with ~ ~で覆われている
almost all of the ~ ほとんどすべての~
seawater 海水
percent パーセント、百分率
be good for ~ ~に適する
one eighth of ~ ~の8分の1
population 人口
safe water 安全な水
fund 基金
resource 資源
management 管理
together with ~ ~と共に、~に加えて
global warming 地球温暖化
lead to ~ ~につながる
shortage 不足
wealth 繁栄、富、資源
economic wealth 経済的な繁栄
(この語句を「経済的な富」と訳してはいけません。意味不明の日本語は排除しなければいけません)
wealthy 豊かな、裕福な
leak 漏れること、漏出
aging 老朽化した、年老いてきた、老化、加齢
pipe パイプ、管
waste 無駄にする
…… worth ……相当、……分
as a result of ~ ~の結果として
climate 気候
Alpine アルプス山脈の
glacier 氷河
source 源
shrink 縮小する
to make matters worse さらに悪いことに
rapid 急速な
certain 確かだ
be certain to ― ―するのは確実だ
call for ~ ~を呼びかける、~を求める
conservation 保護
scale 規模
on a ~ scale ~の規模で
state 国家
set an example 手本を示す
improve 改善する
water supply system 給水設備、上水道のシステム
地球は「水の惑星」だとよく呼ばれます。地球の表面の70%以上が水に覆われているからです。しかし、水のほとんどすべてが海水で、わずか0.01%しか飲むのに適していません。世界の人口の8分の1にあたる約9億人が安全な水を飲むことができません。
世界自然保護基金(WWF)は、報告書の中で、地球温暖化と相まって、資源管理のまずさが一番の先進国であっても水不足につながっている、と述べています。経済的な繁栄は、必ずしも水がたくさんあることを意味しないのです。ヒューストンやシドニーのような世界で一番裕福な都市のうちのいくつかは、供給できる量以上の水を使っています。ロンドンでは、老朽化した水道管からの水漏れにより、毎日、オリンピックプール300杯分に相当する水を無駄にしています。同時に、南ヨーロッパは気候変動の結果さらに乾燥してきていますし、大切な水源の(南欧より)北にあるアルプスの氷河は縮小しています。
さらに悪いことには、世界の人口の急激な増加と地球規模の水不足が、ほぼ確実に起きると思われます。WWFは、地球規模での水保護を呼びかけ、裕福な国に対して給水システムを改善し、気候問題を解決することによってお手本を示すように要請しています。
Part 2
moreover さらに
indirectly 間接的に
the developing world 発展途上の諸国
production 製品
clothing 衣類、衣服
import 輸入する
goods 商品
virtual water 仮想水、バーチャル・ウォーター
no longer もはや~ない
contain 含む
produce 生み出す、生産する
concept 考え、概念
realize 理解する、悟る
goods and services 物やサービス、財とサービス
household goods 家財、世帯道具、家庭用品
industrial products 工業製品
majority 大多数
the great majority of ~ ~のうちのとても多くの物
consume 消費する
hide‐hid‐hidden 隠す
wheat 小麦
require 要求する、必要とする
liter リットル
beef cows 肉牛
grass 草
grain 穀物
a bowl of ~ どんぶり一杯の~
さらには、裕福な国々は、発展途上の国々の水を間接的に使っています。果物や、野菜や、衣類や、車でさえも作るのには水が必要です。そうした商品を輸入するということは、作るときに使われた水を輸入する(のと同じ)ことです。(こうして)使われる水は「仮想水」として知られています。使われた実際の水は、最終的に作られているものの中に、もはや含まれていないからです。
仮想水という概念は、いろいろな物やサービスを作るのにどれほどたくさんの水が必要とされているのかを理解するのに役立ちます。家庭用品の中にも、工業製品の中にも仮想水はあるのですが、消費される水の大部分は、食べ物の中に隠されています。1㎏の小麦を作るのには約1,300Lの水が必要で、1㎏の卵を作るのには約3,000Lの水が必要で、1㎏の牛肉を作るのには約13,000Lの水が必要です。牛肉が小麦の10倍もの多くの水を必要とする理由は、肉牛たちが直接、水を飲むだけではなく、草や穀物を食べるからです。草や穀物を育てるのにも、水が必要なのです。
1杯の牛丼(ご飯の上に調理された牛肉がかかっているご飯)を食べると約2,000Lの水を消費することになります。
Part 3
at first glance 一目見て
be rich in ~ ~が豊富
annual 毎年の
1,700 mm (年間降雨量が)1,700mm(もちろん、ミリメートルです)
rainfall 降雨
average 平均
the amount of ~ ~の総量・合計
available 利用できる
consumption 消費
per ~ 毎~、~ごとに
less than ~ ~より少ない
impression 印象
here = in Japan 日本で
a very large amount of ~ とても多い量の~
overseas 海外の
in fact 実際に
importer 輸入国
the largest food importer 一番の・最大の食料輸入大国
rely on ~ ~に頼る
take ~ for example ~を例にとって考える、~を例に挙げる
supposedly おそらくは、一般に信じられているところでは
a very Japanese dish とても日本的な料理
ingredient(s) 材料
various 様々な
note 注目する、留意する
exporter 輸出国
not necessarily 必ずしも~ない
(部分否定の典型例です)
water‐rich 水の豊富な
consumer 消費者
demand 必要とする、要求する
encourage 促す、奨励する
wasteful 無駄の多い
scarce 乏しい
一見すると、日本は水が豊富な(国の)ように思えるかもしれません。日本の年間降雨量は約1,700㎜で、世界の平均年間降雨量の2倍です。しかし、人の消費に利用できる(→人が使える)水の総量は、想像しているのより少ないのです(→思ったほどはありません)。日本での1人当たりの天然資源としての水は、世界の平均の半分より少ないのです。もし日本には水不足はないという印象を持っているとすれば、それは日本が海外から食べ物の形でとても多くの量の水を輸入しているからです。
実際に、日本は世界一の食料輸入大国で、食料の60%を輸入に頼っています。おそらくはとても日本的な料理だと思われている天ぷらそばを例にとってみましょう。天ぷらそばの食材のわずか20%しか日本で作られていない、と知ると驚かれるかもしれません。いろんな種類の食べ物をこのようにすべて輸入することで、日本は世界で一番仮想水を輸入する国の1つになっています。
仮想水を輸出する国が必ずしも水の豊富な国だとは限らないという点は注目されるべきです。もし輸入国の消費者がもっと安い製品を要求すると、乏しい水資源をさらに無駄に使うことをたいていは促すことになります。
Part 4
of course もちろん
save 節約する
manage 管理する、何とかうまくやっていく
possible 可能な
supply 供給
fresh water 淡水、真水
desalination 淡水化
technology (単独の時)科学技術、(他の単語と一緒の時)技術
remove 取り除く
seawater 海水
a number of ~ かなりの数の~
(「多くの・たくさんの~」と訳すのは間違いです)
method 方法
develop 開発する
at present 現在のところ
promising 有望な
process 過程、手順
liquid 液体
pass through ~ ~を通過する
condition 状態
pure water 純粋な水、きれいな水
membrane 膜 、膜組織
thin 薄くする
figure 図
This is why ~ このようなわけで~
stomach 胃
become sick 病気になる
opposite 反対 の
direction 方向
pressure 圧力
force 無理やり通す
special 特別な
engineer 技術者
come up with ~ ~を考え出す
purification 浄化
ease 緩和する
今、行っているのよりも優れた方法で水を節約したり管理したりすることは、もちろん大切です。しかし、それ(だけ)では十分ではないかもしれません。人間の消費を十分にまかなえる真水の供給を増やす(1つの可能な)方法は、海水から塩分を取り除く淡水化の技術を使う方法です。淡水化のために相当の数の方法が開発されてきていますが、今のところ、「逆浸透」が一番有望な方法のように思えます。
浸透とは液体が膜を通過する手順のことです。自然の状態では、純粋な水は膜を通って、塩水を薄めます(図1)。このため塩水をたくさん飲めないのです。もし塩水をたくさん飲んでしまうと、体内のすべての水が塩水を薄めるために胃に向かうことになり、病気になってしまうことでしょう。体がもっとたくさんの水を必要とすることになるからです。
逆浸透は反対の方向に作用します。塩水にかけられた圧力が、塩水に無理やり膜を通させます。しかし、特別な「逆浸透膜」は、塩を一方に留まらせ、純粋な水だけを他方に移させるのです(図2)。
研究者と技術者は、より良い、より安上がりな浄水方法を考案しようと努力してきています。こうした努力が水危機を緩和する方法を発見してくれることが希望です。
Water Crisis
水危機
Part 1
crisis 危機
surface 表面
be covered with ~ ~で覆われている
almost all of the ~ ほとんどすべての~
seawater 海水
percent パーセント、百分率
be good for ~ ~に適する
one eighth of ~ ~の8分の1
population 人口
safe water 安全な水
fund 基金
resource 資源
management 管理
together with ~ ~と共に、~に加えて
global warming 地球温暖化
lead to ~ ~につながる
shortage 不足
wealth 繁栄、富、資源
economic wealth 経済的な繁栄
(この語句を「経済的な富」と訳してはいけません。意味不明の日本語は排除しなければいけません)
wealthy 豊かな、裕福な
leak 漏れること、漏出
aging 老朽化した、年老いてきた、老化、加齢
pipe パイプ、管
waste 無駄にする
…… worth ……相当、……分
as a result of ~ ~の結果として
climate 気候
Alpine アルプス山脈の
glacier 氷河
source 源
shrink 縮小する
to make matters worse さらに悪いことに
rapid 急速な
certain 確かだ
be certain to ― ―するのは確実だ
call for ~ ~を呼びかける、~を求める
conservation 保護
scale 規模
on a ~ scale ~の規模で
state 国家
set an example 手本を示す
improve 改善する
water supply system 給水設備、上水道のシステム
地球は「水の惑星」だとよく呼ばれます。地球の表面の70%以上が水に覆われているからです。しかし、水のほとんどすべてが海水で、わずか0.01%しか飲むのに適していません。世界の人口の8分の1にあたる約9億人が安全な水を飲むことができません。
世界自然保護基金(WWF)は、報告書の中で、地球温暖化と相まって、資源管理のまずさが一番の先進国であっても水不足につながっている、と述べています。経済的な繁栄は、必ずしも水がたくさんあることを意味しないのです。ヒューストンやシドニーのような世界で一番裕福な都市のうちのいくつかは、供給できる量以上の水を使っています。ロンドンでは、老朽化した水道管からの水漏れにより、毎日、オリンピックプール300杯分に相当する水を無駄にしています。同時に、南ヨーロッパは気候変動の結果さらに乾燥してきていますし、大切な水源の(南欧より)北にあるアルプスの氷河は縮小しています。
さらに悪いことには、世界の人口の急激な増加と地球規模の水不足が、ほぼ確実に起きると思われます。WWFは、地球規模での水保護を呼びかけ、裕福な国に対して給水システムを改善し、気候問題を解決することによってお手本を示すように要請しています。
Part 2
moreover さらに
indirectly 間接的に
the developing world 発展途上の諸国
production 製品
clothing 衣類、衣服
import 輸入する
goods 商品
virtual water 仮想水、バーチャル・ウォーター
no longer もはや~ない
contain 含む
produce 生み出す、生産する
concept 考え、概念
realize 理解する、悟る
goods and services 物やサービス、財とサービス
household goods 家財、世帯道具、家庭用品
industrial products 工業製品
majority 大多数
the great majority of ~ ~のうちのとても多くの物
consume 消費する
hide‐hid‐hidden 隠す
wheat 小麦
require 要求する、必要とする
liter リットル
beef cows 肉牛
grass 草
grain 穀物
a bowl of ~ どんぶり一杯の~
さらには、裕福な国々は、発展途上の国々の水を間接的に使っています。果物や、野菜や、衣類や、車でさえも作るのには水が必要です。そうした商品を輸入するということは、作るときに使われた水を輸入する(のと同じ)ことです。(こうして)使われる水は「仮想水」として知られています。使われた実際の水は、最終的に作られているものの中に、もはや含まれていないからです。
仮想水という概念は、いろいろな物やサービスを作るのにどれほどたくさんの水が必要とされているのかを理解するのに役立ちます。家庭用品の中にも、工業製品の中にも仮想水はあるのですが、消費される水の大部分は、食べ物の中に隠されています。1㎏の小麦を作るのには約1,300Lの水が必要で、1㎏の卵を作るのには約3,000Lの水が必要で、1㎏の牛肉を作るのには約13,000Lの水が必要です。牛肉が小麦の10倍もの多くの水を必要とする理由は、肉牛たちが直接、水を飲むだけではなく、草や穀物を食べるからです。草や穀物を育てるのにも、水が必要なのです。
1杯の牛丼(ご飯の上に調理された牛肉がかかっているご飯)を食べると約2,000Lの水を消費することになります。
Part 3
at first glance 一目見て
be rich in ~ ~が豊富
annual 毎年の
1,700 mm (年間降雨量が)1,700mm(もちろん、ミリメートルです)
rainfall 降雨
average 平均
the amount of ~ ~の総量・合計
available 利用できる
consumption 消費
per ~ 毎~、~ごとに
less than ~ ~より少ない
impression 印象
here = in Japan 日本で
a very large amount of ~ とても多い量の~
overseas 海外の
in fact 実際に
importer 輸入国
the largest food importer 一番の・最大の食料輸入大国
rely on ~ ~に頼る
take ~ for example ~を例にとって考える、~を例に挙げる
supposedly おそらくは、一般に信じられているところでは
a very Japanese dish とても日本的な料理
ingredient(s) 材料
various 様々な
note 注目する、留意する
exporter 輸出国
not necessarily 必ずしも~ない
(部分否定の典型例です)
water‐rich 水の豊富な
consumer 消費者
demand 必要とする、要求する
encourage 促す、奨励する
wasteful 無駄の多い
scarce 乏しい
一見すると、日本は水が豊富な(国の)ように思えるかもしれません。日本の年間降雨量は約1,700㎜で、世界の平均年間降雨量の2倍です。しかし、人の消費に利用できる(→人が使える)水の総量は、想像しているのより少ないのです(→思ったほどはありません)。日本での1人当たりの天然資源としての水は、世界の平均の半分より少ないのです。もし日本には水不足はないという印象を持っているとすれば、それは日本が海外から食べ物の形でとても多くの量の水を輸入しているからです。
実際に、日本は世界一の食料輸入大国で、食料の60%を輸入に頼っています。おそらくはとても日本的な料理だと思われている天ぷらそばを例にとってみましょう。天ぷらそばの食材のわずか20%しか日本で作られていない、と知ると驚かれるかもしれません。いろんな種類の食べ物をこのようにすべて輸入することで、日本は世界で一番仮想水を輸入する国の1つになっています。
仮想水を輸出する国が必ずしも水の豊富な国だとは限らないという点は注目されるべきです。もし輸入国の消費者がもっと安い製品を要求すると、乏しい水資源をさらに無駄に使うことをたいていは促すことになります。
Part 4
of course もちろん
save 節約する
manage 管理する、何とかうまくやっていく
possible 可能な
supply 供給
fresh water 淡水、真水
desalination 淡水化
technology (単独の時)科学技術、(他の単語と一緒の時)技術
remove 取り除く
seawater 海水
a number of ~ かなりの数の~
(「多くの・たくさんの~」と訳すのは間違いです)
method 方法
develop 開発する
at present 現在のところ
promising 有望な
process 過程、手順
liquid 液体
pass through ~ ~を通過する
condition 状態
pure water 純粋な水、きれいな水
membrane 膜 、膜組織
thin 薄くする
figure 図
This is why ~ このようなわけで~
stomach 胃
become sick 病気になる
opposite 反対 の
direction 方向
pressure 圧力
force 無理やり通す
special 特別な
engineer 技術者
come up with ~ ~を考え出す
purification 浄化
ease 緩和する
今、行っているのよりも優れた方法で水を節約したり管理したりすることは、もちろん大切です。しかし、それ(だけ)では十分ではないかもしれません。人間の消費を十分にまかなえる真水の供給を増やす(1つの可能な)方法は、海水から塩分を取り除く淡水化の技術を使う方法です。淡水化のために相当の数の方法が開発されてきていますが、今のところ、「逆浸透」が一番有望な方法のように思えます。
浸透とは液体が膜を通過する手順のことです。自然の状態では、純粋な水は膜を通って、塩水を薄めます(図1)。このため塩水をたくさん飲めないのです。もし塩水をたくさん飲んでしまうと、体内のすべての水が塩水を薄めるために胃に向かうことになり、病気になってしまうことでしょう。体がもっとたくさんの水を必要とすることになるからです。
逆浸透は反対の方向に作用します。塩水にかけられた圧力が、塩水に無理やり膜を通させます。しかし、特別な「逆浸透膜」は、塩を一方に留まらせ、純粋な水だけを他方に移させるのです(図2)。
研究者と技術者は、より良い、より安上がりな浄水方法を考案しようと努力してきています。こうした努力が水危機を緩和する方法を発見してくれることが希望です。
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